大型で非常に強い台風19号が、東海地方の沖を北上していて、今夜にも関東地方を直撃しそうですね。先月千葉県に大きな被害をもたらした台風15号や、昨年大坂を襲った台風など、最近は勢力の強い台風が上陸することが多くなったような気がします。


shizensaigai_typhoon



今回の19号も、非常に強い勢力ということで強風や大雨の心配がありますし、暴風域や強風域が広いことから被害が広範囲にわたる可能性もあります。関東地方では暴風域に入る前の午前中の段階で、あちこちに避難勧告がだされたり停電が発生したり竜巻のような突風被害も出ています。これからさらに風雨が強まると思われますのでとても心配です。



最近の鉄道は計画運休が当たり前になってきましたね。利用する面では不便と言えなくもないんですが、これからは「台風が近づいたら電車は止まる」のが当たり前なんだと、世間がそう考えるようになっていくのがいいと思います。なにか大きな事故があってからでは遅いんですよね。そして無理に働くべきじゃないというのも浸透していってほしい。




とは言えすべての人が働かなくていいのかというとそういうわけにはいかない。ビルメン業界もその一つだと思います。




今回はたまたま僕はお休みだったので、今日は家で過ごしています。ですが今日の出勤予定者は普通に出勤していますよ。ただし鉄道の計画運休があるので、ほとんどの人は帰宅できる時間までの勤務になるようです。何人かは帰宅せずそのまま宿直ですね。これもビルメンならではですね。



電車が止まる前に帰るとなるとせいぜいお昼ごろまでですから、正味3時間程度の勤務になります。それだけのためになぜ無理して出勤しなきゃいけないのか?って言いたくなりそうなんですが、設備管理には毎日必ずやらなくてはならない仕事があるんですよね。たぶん法律で決まっているものもあるだろうし、オーナーさんとの契約上そうなっているものもあるかもしれません。



具体的に何が必要なのかはまだよく知らないんですが、例えば上水の残留塩素測定なんかは毎日やらなきゃいけないんですよね?そういう仕事がいくつかあるということです。いずれにせよ翌日回しにできない最低限やらなきゃいけない仕事のために、誰かが出勤しなきゃいけないんですよね。




そういう仕事が終わっても全員が帰れるわけじゃなく、誰かが宿直として常駐していなくてはならないというのもビルメンならではだと思います。




建物を人に例えて、ビル管理はお医者さんのようなものと表現することがあります。電気や給排水、空調がずっと動いているのですから、まあ生き物のようなところはあると思います。それらが漏れたり詰まったりしたら直さないといけない。そういう意味ではお医者さんというのは言いえて妙だと思います。



それと怖いのは火災ですかね。電気系統がショートして部品が焼けるとか、モーターが過熱しすぎて焦げるとか、そういうリスクは常にあると思います。もちろんそうならないための日々の点検なんですが、それでも起きてしまうことはあるんです。



逆に言うと日々の点検を「今日は台風だからやらない」ってしてしまうと当然事故のリスクは高まりますし、逆に何かが発生したときに誰かが常駐していることで被害を最小限に抑えることもできるというわけです。



そんなわけで、台風が来ていようが電車が止まろうが、ビルメンという仕事は24時間365日稼働していなきゃいけないんですよね。



ちなみに今回の台風では、うちの施設は休館日となりましたので、おそらく大変なのは明日でしょう。なぜなら施設で働く人の多くはお休みなので、もろもろの被害に今日は気づかず、明日になって障害の連絡が山のようにやってくると思われるからです。



大雨のあとで多いのは雨漏りですかね。ビルって意外と水がしみ込む隙間があるみたいなんです。台風なんかだと横から叩きつけるように降るので、窓枠のちょっとした隙間からしみ込んできたりします。屋上の排水溝が詰まっていたりすると水圧でいろんなところから水が入り込みますよね。そして地下では逃げ場を失った水がたまってしまうという感じ。



それと植栽が折れたり倒れたり…。まあいろんなことが起きるんじゃないかと思います。明日は出勤なので覚悟を決めて頑張りたいと思います。笑




とはいえ明日は電車何時から動くんですかねえ?